コーヒーショップでパートを始めて、1年が過ぎました。
ずっとアルバイトだと思っていたのですが、先日社員証をよく見たらパートと書いてありました。この年でアルバイトと言い続けるのは、少し若作りかなと、思わず笑ってしまいました。
前の仕事では、自分の能力のなさや人間関係への自信のなさから、「私には社会で働くことが難しいのかもしれない」と感じていた時期がありました。それでもコーヒーショップの面接を受けたあのころは、一種のチャレンジでした。果たして私に「働くこと」ができるのか、と。
結論から言えば、私は「働くこと」が好きなようです。そして改めて感じるのは、どんな環境で働くかがいかに大切かということです。
コーヒーショップの土日シフトでは、主に大学生や高校生と一緒に働いています。みんな真面目で一生懸命です。店長がきちんとした子たちを採用していること、そして働く姿勢や仕事の仕方について全員に指導していること——そのおかげで、真面目でいい子たちが残って働き続けているのだと思います。そういう環境が、私にはとても働きやすい。
もちろん、マルチタスクが苦手で不器用な私は、相変わらず指摘されることが多いです。
今年は令和8年熊本地震の影響で、コーヒーショップはしばらく閉店になりました。営業再開した9月の連休初日、久しぶりの営業日はお客様の列が途切れることなく、本当に慌ただしい一日でした。私自身も1ヶ月以上のブランクがあって、レジの操作や仕事の細かい手順を忘れていることが多く、店長からもかなり指摘を受けました。店長自身も休憩も取れないほど忙しくて、イライラされていたのかもしれません。
連休の途中、あまりに失敗が続いて指摘され続けるうちに、心が折れそうになりました。「やっぱりマルチタスクの飲食店は私には無理だな」「私に時給が発生していることが申し訳ない」——そんな気持ちにまでなりました。
地震後の休業中に辞めたスタッフも多く、新しく入ったメンバーも増えました。私は新しいことを覚えるのに時間がかかるので、別のパートを探すという選択はしませんでした。でも、新しい子たちが仕事に慣れてお店が回り出したら辞めることも考えようと、初めてそう思いました。
転機は、連休最終日のことでした。
店長が他のスタッフに「この人は根性がある」と、私にことを話しているのが聞こえてきて、思わずその会話に入ってしまいました。「私は根性しかありません。でも店長のことをイライラさせてしまっていますよね?」と聞くと、店長の返答は「全く!」でした。
どうやら私は指摘しやすいタイプらしく、むしろ指摘できる相手にはイライラがたまらないのだそうです。それを聞いて、ホッとしました。私の存在が店長のストレスになっていない——それだけで、「また頑張ろう!」とやる気が湧いてきました。
あの一言があってから、指摘されることがあっても前向きでいられるようになりました。ベテランメンバーが少なくなったぶん、今は1日7〜8時間のシフトに入ることも増えました。クローズのメンバーが新しい子ばかりのときは少しサービス残業することもありますが、若い子たちと一緒に働くのが楽しくて、苦になりません。
1年働いてみて、わかったことがあります。私は「働くこと」が嫌ではない、ということです。
どんな世の中になるかはわかりません。でも、働くことが嫌ではないというのは、これから生きていく上での大切な強みになると思っています。そう思えたことが、なんだかとても心強いのです。

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