私のポンコツ道

人生観

両親と一緒に仕事をしていると、いろいろと見えてくるものがあります。そのひとつが、私の脳の作りは父にそっくりだということです。

母が父への愚痴としてよく口にするのは、「全然人の話を聞いていない」「ちょっと考えればわかるのに」という二点です。

父方の家系は、自分のことには強い関心があるのに、他人のことにはあまり興味が向かない傾向があります。甥たちも、それぞれ自分の世界の中で生きている感じがします。実家は小さな会社で、毎朝その日の段取りを確認する時間があるのですが、父はそのとき自分の手帳に天気やら何やらを一生懸命書き込んでいて、話をちっとも聞いていない。いざ現場へ移動となると、とんちんかんな場所へ向かってしまう——そんなことがよくあります。

実はこの二点、前職の同僚や私をよく知る人から、私自身も言われたことがあります。やはり私も、この血統なのだと思います。


父はプライドが高く、自分の非をなかなか認められません。それが原因で母とよく衝突しています。若いころは、思い通りにならないと物を投げて壊すこともありました。私は子どものころからずっと、父を反面教師として見てきました。人とうまくコミュニケーションをとることや、素直に謝ることが苦手だから、自分で会社を作ったのだと思っています。苦手な部分は母に任せながら、何十年もやってきた人です。

80歳を超えた今も、父の性格は変わりません。いわば私と同じ、ポンコツの部類です。社会への適応がなかなか難しい。

ただ、私と父の違いがひとつあるとすれば——私は自分がポンコツであることを、認めているということです。最近、これが意外と大きいのかもしれないと思うようになりました。


私なりのポンコツ道を、言葉にするとこうなります。

自分はポンコツだから、人の倍は努力しなければならない。人より勉強して、知識で補わなければならない。失敗が多いぶん、きっと周りの人にたくさんフォローしてもらっているから、周囲への感謝を忘れてはならない。

昨年からコーヒーショップでバイトを始めて、このことをより強く感じるようになりました。父は自分の会社の中だけで生きてきたから、こうしたことを学ぶ機会がなかったのだと思います。社会にもまれながら、失敗を重ねながら学んできたこと——それは、私が得た小さな強みなのかもしれません。

失敗が続いて人に迷惑をかけてばかりだと、山にこもってひとりで生きていけないかと思うこともあります。それでも、社会の中で学ばせてもらえていることを、ありがたいと思っています。

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