姪の結婚式に出席してきました。
身内の結婚式に出るのは久しぶりで、正直どんな気持ちになるのか自分でも分かりませんでした。
これまで友人や同僚の結婚式に出席したときは、どこか切ない気持ちになることが多かったのです。「自分はまだ結婚できていない」という思いが胸に刺さり、取り残されたような感覚にもなってしまう。結婚している人が羨ましくて、いわゆる“普通の幸せ”を見せられるのが少しつらかったことを覚えています。
姪が結婚することを私に話してくれたときも、どこか様子をうかがうような雰囲気でした。
私が「おめでとう」と伝えると、姪は「そう言ってくれて良かった」と返しました。
きっと、私が未婚であることを気にしてくれていたのだと思います。
でも実際に結婚式と披露宴に出席してみると、心から温かい気持ちになりました。
これまで感じたことのない、穏やかな感覚でした。
式のあちこちに、新郎新婦の工夫がたくさん詰まっていました。
どうすれば来てくれた人たちに楽しんでもらえるか、一生懸命考えたのだろうということが伝わってきます。
チャペルに入るときには、参列者全員に小さな箱が配られました。
その中のどこかに、新郎新婦の指輪が入っている。
指輪が入っていた二人がリングプレゼンターになるという仕掛けです。
他の箱にはチョコレートが入っていました。
ブーケトスの後には、新郎が独身男性たちに向かってブロッコリーをトス。
しかもマヨネーズ付きでプレゼントというユーモアもありました。
披露宴では、お色直しで入場するときの曲を当てるクイズもありました。
当たった人たちが新婦とじゃんけんをして、勝ち残った人には松阪牛や越前かにのプレゼント。
会場はとても盛り上がっていました。
後で姪に聞くと、限られた施設の中でできるだけ楽しい式にするため、式場の方と相談しながら工夫を重ねたそうです。
姪はこれまで友人の結婚式にも何度か出席していて、設備が整った式も見てきたとのこと。
その中で「自分達らしい式」を考えたのだそうです。
仕事をしながらの準備だったはずなので、本当に大変だったと思います。
それでもここまで形にするエネルギーには、ただただ感心しました。
披露宴では、新婦の友人がスピーチをしてくれました。
中学・高校で部活動を一緒にしていた友人で、姪への手紙を読んでくれました。
部活動の中で人間関係を作りながら少しずつ成長していったこと、
理不尽な出来事を経験しながらも周りの人と乗り越えたこと。
そんなエピソードが語られていて、「これが姪の人間力なんだな」と納得しました。
姪は、若い頃の私と少し似た顔立ちをしています。
でも、生き方はまったく違います。
人との関係をどんどん広げ、東京で就職し、
夫の家族ともすぐに打ち解けて、新しい家族をつくっていく。
これからも、彼女の前には広い世界が広がっていくように感じました。
一方で私は、これまで出会った友人や同僚、そして家族など、
「大切だと思った人」を丁寧に大事にして生きていきたいと思っています。
あまりに多くの人と関わると、一人ひとりを大切にできなくなりそうで少し怖いのです。
初めて就職するときも、地元を離れて暮らすことは想像できませんでした。
何を大切にして生きていくのか。
それは本当に人それぞれなのだと思います。
姪の幸せそうな姿を見ながら、
そんなことを静かに考えた一日でした。

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