老後の友人関係

人生観

先日、前の職場の同僚たちが数名集まって飲み会をしていました。
私はその中の一人を迎えに行くついでに、ほんの少しだけ顔を出しました。

前職は公務員。
自分の意思で早期退職した私は、どうやら少し珍しい存在のようで、「今、どんな生活してるの?」と興味津々で質問されました。

私はというと、今は「やりたいことだけやって生きている」ので、かなり幸せです。
その気持ちをつい熱弁してしまいました。

同世代の同僚の中には、「実は仕事を辞めたい」と考えている人もいました。
でも、状況はそれぞれ違います。
一人は独身だけれどギャンブルが大好き。
もう一人は既婚者で、家族を支える大黒柱。

私は二人に、早期退職は勧めませんでした。
学校関係の公務員は、転職が簡単な職種ではありません。
仕事を変えれば、多くの場合、給料は下がります。
生活費をかなりミニマムに抑える覚悟も必要です。

ギャンブルに一回で数万円使いたい人には、安定した収入の今の仕事が合っていると思いましたし、これから子どもの教育費がかかる大黒柱にとっても、現実的に厳しい選択だと思いました。

二人とも、人間関係を比較的うまくやれている人たちです。
それなら、今の場所で働き続ける方がいいんじゃないかな、と正直に話しました。

そして改めて思いました。
私のような、少し自分勝手な生き方は、独身で子どもがいないからこそ選べた道なのだと。


前の職場の人たちに会って、もう一つ強く考えたのは「人間関係」のことです。

人生100年時代と言われる今、65歳で定年を迎えたとしても、その後の人生はまだ長い。
体が弱ったり、頭の回転が鈍くなったり、意欲が落ちてからの35年を、どう充実させていくのか。
それは、これから大きなテーマになる気がします。

地元の友達や学生時代の友達も大切です。
でも、職場で一緒に困難を乗り越えた同僚は、どこか「戦友」のような存在で、また別の大事な友達枠なのだと思います。

職場でどんな人間関係を築いたかは、その後の人生にも影響してくるのかもしれません。

これまでの職場には、明らかにマウントを取りたがる人もいましたし、
「組織のために、あえて嫌われ役をやっているんだ」と話す同僚もいました。

マウントをとってくる同僚はもちろん論外ですが、嫌われ役の話をしてくれた同僚については「そういう考え方もあるんだな」と納得したのを覚えています。
けれど、その人が転勤後、久しぶりに元の職場に挨拶に行ったとき、ほとんど無視のような対応だったと怒っていたのを思い出しました。

“嫌われ役”というのは、組織の中でちゃんと理解されてこそ成り立つものなのかもしれません。

どんな働き方をして、どんな人との関係を残したのか。
それが、老後の友人関係にもつながっていくのではないか——
ふと、そんなことを考えました。

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