週末、コーヒーショップのアルバイトで初めて一人でレジを任されました。本当は横にサポートしてくださる方がついてくれる予定だったのですが、あまりのお客様の多さでそれどころではなく…。ほぼ一人で対応しながら、わからないことは他のスタッフに尋ねて進める形になりました。
ショッピングセンター内の店舗ということもあり、土日は混雑します。次々と並んでいくお客様の列を前に、正直焦りっぱなしでした。もう一つのレジを開けてもらって助かりましたが、注文を聞いても聞いても列は途切れず、途中で頭が真っ白になり、パニック状態になってしまいました。
それでも、後ろでドリンクやフードを準備しているスタッフの皆さんは、どんなに忙しくても私の質問に耳を傾け、一緒に解決してくれました。私がパニックでオーダーを間違えてしまったときも、注文票を見失ってしまったときも、フォローしてくださいました。本当に感謝しかありません。
もちろん、失敗も数えきれないほどありました。けれど不思議なことに、いつもなら自己嫌悪で落ち込んでしまうところを、今回は「接客業も悪くないかもしれない」と思えたのです。6時間働き終えたときにはヘトヘトでしたが、心にはどこか温かいものが残っていました。
目の前のお客様一人ひとりと向き合い、要望に応える。そのやり取りの中に、ほんの少しの楽しさを感じました。先日はレジの操作に手間取り時間がかかってしまいましたが、苛立つようなお客様はいらっしゃいませんでした。注文を受けるだけの短いやり取りなのに、なぜか心に余韻のような温もりが残るのです。
「接客業は自分には向かない」とずっと思い込んでいました。今後どうなるかはわかりませんが、しばらくは続けてみたい――そう感じています。
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