今思えば、前職の頃の私は、自分のキャパシティを大きく超えて働いていたのだと思います。
1週間の仕事をどうにか乗り越え、金曜日の夜に「ひとり打ち上げ」をすることだけが、ささやかな楽しみでした。
仕事帰りにコンビニへ寄り、その日に食べたいおつまみを選ぶ。値段は気にしません。
家に帰ったら、まずお風呂を済ませ、冷やしておいたビールとおつまみをゆっくり味わう――それが自分へのご褒美でした。
特に仕事がつらいときは、ビールの最初の一口で、思わず涙が出そうになるほど美味しく感じました。リアルに「この一杯のために生きている」と実感しました。今思えば、精神的に追い込まれていたのだと思います。
今の働き方になってからは、お酒をほとんど飲まなくなりました。
よく一緒にご飯を食べていた友人が肝臓がんになったことも、少なからず影響していると思います。
お酒を控えている友人の前で飲む気にもなれず、そこまでして飲まなくてもいいかな、という気持ちになりました。
今はストレスがほとんどなく、ストレス発散が必要ない状態です。
以前は、「人はストレスがなくなるとダメになる」「適度なストレスは必要」という言葉にすがりながら、なんとか日々をやり過ごしていました。
でも今ならはっきり言えます。過度なストレスは、やっぱりいらないものだったと。
たまにビールを飲むこともありますが、あの頃のような「この一杯のために生きている」という感動はもうありません。
それでも、ビールは美味しいし、楽しいものは楽しい。
ただ、それだけで十分なのだと思えるようになりました。
同じことは、ライブや旅行にも言えます。
仕事がつらかった頃は、どんなに楽しい時間を過ごしていても、頭のどこかに仕事のことが残っていました。
「楽しい」のすぐ後ろに、「仕事どうしよう」がついてくる。
心から楽しむことができなかったのです。
今は違います。楽しいときは、その気持ちで満たされる。
仕事を辞めてすぐ、甥や姪とUSJに行ったときは微妙でした。
楽しいはずなのに、ふと「自分が関わっていた仕事は、その後どうなったんだろう」と思考が引き戻されて、少し混乱したような感覚がありました。今思えば、限界だったんだろうなと思います。
実家の仕事の手伝いだけをしていた時期は、今度は人との関わりが限られ、少し物足りなさを感じていたのかもしれません。
そこに始めたコーヒーショップのアルバイト。(収入の足しにしたくて始めましたが・・・)
新しい人間関係に、新しく覚えることの連続。
最初はそれなりにストレスもあり、出勤前に軽い腹痛が出ることもありました。
けれど、少しずつ慣れてくると、「楽しい」という気持ちも芽生えてきました。
気づけば、あの腹痛もなくなっていました。
間違いを指摘されたり、新しいメニューを覚えたりと大変なこともありますが、
それは今の私にとって、ちょうどいいストレスなのだと思います。
今の私のストレスの度合いは、きっとちょうどいい。
多すぎてもつらいし、少なすぎても物足りない。
その間の、心地よいところに、ようやくたどり着けたような気がしています。

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